分離発注を考える

設計管理と施工を完全に分離することのメリット

従来日本では、設計から施工までを一括して、工務店などの施工会社に発注することが一般的になっていました。 しかしそのような発注方式では、どうしても工事に都合がいい設計になってしまうというケースが多くなっていました。また仮に、いい設計図ができたとしても、工事をチェックするのが同じ施工者側の人間であるため、見えない部分まで、しっかりと設計図通りにできているのかどうかを、発注者である建築主がきちんと確認することができないという問題点もありました。 こうした問題を改善するために必要となったのが、設計管理と施工を完全に分離して発注するという考え方です。

当たり前になりつつある分離発注

設計事務所は、工務店のような施工会社からは、完全に独立した存在として、施工を行わず、設計管理のみを専門に行います。 そのため、建物の設計に、工事の都合などが入り込む余地がなく、建築主にとって思い通りの設計を実現することができるというメリットがあります。 さらに、そのようにしてできた設計図の通りにきちんと工事が進んでいるかを、建築主にかわって専門家の立場から、厳しくチェックも行ってくれます。 つまり設計事務所は、施工会社とは異なり、建築主側に立つ専門家であるとも考えられ、そうした意味からも大変心強い存在であると言えます。 こうしたことから、近年では、設計管理と施工を完全に分離して、それぞれの専門の会社に発注するというのが当たり前の考え方になりつつあります。